お手紙豆本+製本工房リーブル探訪記 [製本・製本キット・道具]
私は電話が下手です
聞くのと話すのを切り替えるタイミングがうまく測れないのです
同じ傾向のある実家の母との電話は衛星中継のよう
そんなわけで自分からはほとんど電話をすることはありません
一方、手紙は好きです
もらうのも書くのも楽しい(字が汚いのが悲しいのですが)
きれいな便箋やはがきをみるとついつい買ってしまいます
いただきもののきれいな和風のクロスでお手紙豆本を作りました
こういう縦横のはっきりした布の場合は柄あわせが大変
本文用紙は和紙の名刺カードを使いました
全体になかなかよい雰囲気に仕上がったと自画自賛
かわいい手作りの帽子を送ってくださった方に
お礼の品と一緒にお手紙豆本としてお送りしました
さて、先日水道橋にある「製本工房リーブル」に行ってみました
東急ハンズでここの製本キット(大きな本のためのもの)を買って以来
気になっていたのです
先日近くの病院に行ったついでに冒険してみました!
東京ドームシティの向かい側、武道具屋さんの並びという
不思議な一角にあるビルの三階
無愛想な防火扉をあけるといきなり大きな棚いっぱいに
製本用の道具が並んでいました
ここは本職の方向けの製本用の道具や素材
製本の受注などをしているところで
お店というよりまさに「工房」
私のような初心者には恐れ多い場所でした
クロスなどもかなり大きなサイズで販売されていたので
どうしようか悩みましたが、
記念に一枚、きれいな色のものを買いました
製本の講座も行っているようだったので
ちょっと聞いてみようかなと思ったのですが
勇気が出ず聞けませんでした
でもこれが聞かなくて大正解!
夜、主人に「ヨーロッパの伝統的な製本工芸のことを
ユリナールっていうらしいんだけどね……」
と言ったら
「(ё_ё;)それは薬の名前じゃないの」
改めてちゃんと読んでみたらルリユールでした
お店の人に言わなくて本当に良かったです
初めての和綴じ [製本・製本キット・道具]
御茶ノ水にある製本素材のお店「美篶堂」に行った際
いつかやってみたいと思い和綴じの初心者向けキットを買いました
今回はこれに挑戦します!
欲を出してうちの残念な豆本用カラーボックスのサイズに合わせ
出来上がり寸法を5×3.5センチに縮小してトライ!
ところがさすが職人の店美篶堂だけあって、
付いている説明書がほぼ本職の手順通りでむずかしい~
おまけに当たり前のことながらセットされている糸も針も太い!
鶏を裂くに牛刀を以てすとはまさにこのこと
はじめてなのに豆本はちょっと無謀な挑戦でした。
柴田尚美さんの『おまめの豆本づくり』で紹介されていた
豆本向けの和綴じの方法を採用して
なんとか形になりました。よかったよかった
タイトルの紙はセットに含まれていたものを張り付けましたが
やはりバランスが無茶苦茶に。それもデザインと思うことにしました。
裏表紙にも何かアクセントがほしくて
お煎餅の包み紙にあったハンコ的な模様を切り取って
張り付けてみたものの、はて、これなんと書いてあるのだろう
よく外国の人が珍妙な漢字のプリントされたTシャツを
着ていらっしゃいますが、あんな風になっていないでしょうか
いやそもそも上下これであっているのかさえ不安です
中はこんな感じです
豆本にしてしまったのでもう寺社仏閣スタンプラリーには使えないし
何に使おうかなと考えていたら、主人が
「これから会う人からハンコもらえば」とアドバイスしてくれました
なるほど、友人帳というかサインブックの印鑑バージョンですね
印鑑をお持ちでないときには拇印でも可と
いや、それは血判状みたいで怖い?
豆本の作り方後半 [製本・製本キット・道具]
前回のつづき、自己流豆本の作り方後半です
ページをまとめる方法は、糊づけや糸でかがるなどいろいろありますので
それはまたの機会に。
まとまった本文に見返しをつけたら、本の背を補強していきます。
使うのは寒冷紗というガーゼのような布
紙で裏打ちされたもの(右)と裏打ちされていないもの(左)がありますが
どういう違いがあるのか分からない(^^)
みなさん包帯やガーゼなどを工夫して使っているようです
私はたまたま手元にたくさんあるので裏打ち寒冷紗を使っています
これを、本文の背に貼ります
製本素材屋さんなどで売っているものです。
裏打ちした布で紙ひもをくるんだような構造になっています
本来は本の背を補強するためにかがりぬいをしていたのが
様式化したもののようです
本のアクセントとして色を選んだり表紙と合わせたりするのが楽しいです
本来は上の写真のように、本を開いたときには本文と一緒曲がるものなのですが
私がつくった豆本では、曲がってない
普通の大きさの本のための花布なのでかたいのでしょうか
豆本を作っている方たちは花布も自作しているみたいなのですが……
ここはいまだに謎のままです
次に表紙を準備します。
サイズに切った前、後、背、三枚のボードを表紙の布や紙でくるむのですが
それぞれの間に一定の溝を開けます。普通豆本では5㎜らしいのですが
私は厚めのボードを使っているせいか、これがなかなか上手くいきませんでした
今は6㎜から7㎜あけています
それから表紙と本文を合わせます
明けておいた溝のところがしっかりと本文に着くように
竹ひごなどを挟んで一晩置きます
完成です!
途中の手順などいくつも省いていますし
技術的にムリなところは自己流でごまかしています
製本の知識をお持ちの方でアドバイスありましたらお願いします!
そうそう、先日作った写真集『日光』ですが
きれいな水色のトレーシングペーパーがあったのでカバーをかけてみました。
ほんのりタイトルが透けて見えるところが気に入っています(^^)
ちょっと忙しくなって来まして、なかなかブログが更新できなくなりそうですが
時間の許す限り楽しんで作り続けたいと思っています!
布の裏打ち [製本・製本キット・道具]
豆本を作る上で、布の裏打ちが出来ずに苦労したことは以前にも書きました
再三失敗した理由の一つは、作業台として「ベニヤ板を使う」と教科書にあったのに
手元になかったのでプラスチックの下敷きを使っていたこと
木材を使うのは余分な水分を吸い取らせる意味があるようです
本棚を作ろうとしたときにいただいたそうめんの空き箱を利用して
やってみたところ上手くいきました
現在未解決の問題は乾燥中猫社長が邪魔しにくること
私が読んでいる新聞の上や、私が見ているテレビの前と並んで
乾燥中の布の上も猫社長の「お気に入りリスト」入りしたようです
さて、せっかく習得した布の裏打ち技術ですが、
アイロンでくっつく手芸用の接着芯を使えばいいということに思いいたり
最近はよくそちらを使っています
これまた暖を求めて猫社長が寄ってきて困るのですが……
製本用クロスの中にはパソコンで文字が印字できるものがあるようなので
今後はそういうものも使ってみようと思っています
とじ郎シリーズ [製本・製本キット・道具]
「L判プリントで手作り豆本」
豆本を作ろう!と思い立ったときに購入しました
http://www.tojiro.co.jp/index.html
材料はすべてパックされているし
糊もハサミも使わず作れます
パソコンとプリンタは必要ですが
ホームページから本文、表紙のフォーマットがダウンロードでき
マウスだけで編集できるよう工夫されています
作品がこちら
出来上がり寸法5×3.5㎜の角背上製本になります
中はじゃばらで8ページ
角背製本の基本がわかってとても勉強になりました
フォーマットをちょっとづつアレンジして
今はもう中も外もオリジナルで作っています
上記のホームページにはかなりお安く買える大入り袋があり
豆本が3冊入るブックケースが付いてきてお得です
扱っているお店が少なく私は最初の一袋は東急ハンズで買いましたが
以後はもっぱらネットで買っています(すでに24セット使い切った(^^)T)
アピカ株式会社からまったく同じものが出ていて
こちらは家電量販店にもありました
http://www.apica.co.jp/community/photo/
紐を通して携帯ストラップにしたらかわいいかと思うのですが
その場合はページが開かないような閉じられるといいなあ
株式会社小林さま、ぜひ商品開発をお願いします!