Improvisation [雉虎堂豆本]
職場の同僚に即興演劇をしている人がいます。
先日その公演を見に行ってまいりました。
「インプロ」というその即興劇との出会いは
もう10年近く前のこと、会社の研修の一環として
自己表現や臨機応変な対応を学ぶために参加した
ワークショップがきっかけでした。
今回見に行ったのは「ロングフォーム」という演目
台本なし、打ち合わせなし!
俳優たちは、その日その場所でお客さんから
与えられた言葉をタイトルに
一時間を越える長い物語を作り上げていきます。
タイトルの提供を通して、客が舞台に参加できるのも
このインプロのおもしろいところ。もしチャンスがあったら
「UFOこんにゃく」というタイトルを提供しよう
(ёmё)ワクワク
と思っていたのですが、手を挙げるのをためらっている隙に
別のお客さんからの「川」というタイトルが採用されました(^^ゞ
舞台の上にあるのは、木の箱、ドアくらいの大きさのパネル
俳優たちはそれを、あるときは船に、あるときは机に見立てて
シーンを作っていきます。このあたりは、扇子と手ぬぐい一つで
なんでも表現してしまう落語のようで、見る側の想像力を
活性化してくれます
何度も見ていると、
「あ、いまこの人はこういう方向へ
お話を持っていこうとしている」とか
「でもこっちの俳優さんはそれに気付かず
あさっての方に行っちゃった」とか
そういった俳優相互の非言語のやり取りも見えてきて
興味は尽きません
「川」という言葉から始まった今回の舞台を
豆本に仕立ててみました
縦5㎝横4㎝。あ~こうやってみると、
ちょっと縦横比のバランス悪いな(^^ゞ
表紙は1㎜厚のボール紙、装幀は水色の製本用クロス
ジャケットは、水色のトレーシングペパーって
以前土砂降り日光旅行の豆本作った時の材料のあまりですね(^^ゞ
久しぶりにハードカバーの豆本を作ったので
細部がぐだぐだ。ダメダコリャ~(T_T)
表紙と背に銀の箔でタイトル
見返しは水色のモヤのような模様のあるアトモスという紙と
濁流色(?)のマーブル紙。おっと、花布つけるの忘れた(^^ゞ
口絵から文字まで中はすべて青い色で。これについては
ちょっとやりすぎかな~と思ったのですが
手製本ならではの演出ということで採用。でももうちょっと
落ち着いた色のほうがいいですね(^^ゞ
綴じ糸にはお蔵入りしていた青いラメの糸を使用しました
「川」というタイトルをブックデザインで表現するという
作業を心行くまで楽しみました。
いやあ「UFOこんにゃく」じゃなくてヨカッタヨカッタ(^-^)
演じていた同僚の人にプレゼントしたところ、気に入ってくれて
四冊注文されました。おお、受注生産なんて職人ぽいぞ!!
でも、今本の手帳の特別版付録で手いっぱい(^^ゞ
納品まで少々お時間いただきますよ~!!
文藝春秋を解体せよ! [雉虎堂豆本]
更新も訪問もちょっとご無沙汰しておりました
大きな豆仕事(-。-)ン?が二つ重なったからでして
一つは豆本がちゃぽん19集
初のレギュラー回参加。東京堂で8月中旬からスタートします。
なんと今回は100個作成。極限まで作り方簡素化しましたが
やはりボリューミーでした(^^ゞ
現在70球完成、残り30もカプセル詰めの工程まで進み
どうやら先が見えてきました。
もうひとつは
『本の手帳 豆本女子3 雉虎堂の豆本学級』
本文の原稿は書き終わりましたが現在は、
特装版のおまけ豆本を考案中です
こちら、お馴染み日本を代表する総合雑誌
『文藝春秋』
これを豆本にしようというところまでは
決まったのですが
これは試作品↑
「にゃんげいしゅんじゅう」
って読んでください(^_^)
ミニチュア化するためには、モデルになる本の作りを
知らなければなりません。というわけで、
申し訳ないけれども、
『文藝春秋』解体ショー!!
背にはホットメルトという熱で溶ける
接着剤がついているので
ドライヤーで温めれば溶けるはず
うちの家電品はどれもこれも、
変な使われ方をします
オーブントースターは活字をあぶるのに使われ
アイロンは糸に蝋をしみこませるのに使われ
ドライヤーは雑誌を溶かすのに使われる……(^m^)
ふと、目をあげたら、社長が、猫社長がっっ
(゚Д゚;)
しっぽぼっわぼわ(゚Д゚;)
目まんまるっ(ё_ё;)
ごめんごめん、社長
ドライヤー大嫌いだったんだよね(^^ゞ
ホットメルトは見事に溶けました
針金で平綴じされているのかなと思ったのですが
糊だけで綴じる無線綴じですね
無線綴じか……面つけは楽だからいいんだけれども
ボンドでうまくくっつくかなあ……(;一_一)
というわけで、どうしようか今思案中です
このビロ~ンと伸びる目次も
ぜひ再現したい。。。。。( ^^)
その辺の猫劇場 [雉虎堂豆本]
これ、もともとはピルケースなのかなあ(-。-)?
今年1月に惜しまれつつ閉店した渋谷の猫雑貨店
キャットハウスさんで購入したもの。
ソネブロでおなじみごんちゃんさんのお店です
閉店セールでびっくりするほどお安くなっていましたので大人買い(^^ゞ
これに豆本を入れて詰め合わせで販売しようという目論見です
まずは表面の小さな傷(だからお安くなっていたわけです^^ゞ)をカバーしながら
先日購入のホットペンでタイトル貼り
んんん、センスないねえ。(>_<)
大きな傷はお耽美な飾りでカバー。これはタイトルは側面に貼りました。
これはなんかうまく行った気がする。猫の毛模様と
マット金箔の質感がマッチしているぞと自画自賛(*^_^*)
これは一番痛みが激しかったのでこうしたけど、やりすぎですね
見本として手元におこう(^^ゞ
中身は、あいかわらずでして、私が撮ったその辺の猫の写真を
猫まんがに仕立てたもの。本当に脱力系というか、なんというか。
いつもいつも、しょうもないネタですみません(^^ゞ
生徒指導に明け暮れた日々の思い出がベースになっています。
この猫さんは散歩コースのお馴染みさんで、私たちは
「ワンパン猫太郎」と呼んでいたのですが、どうも、女の子らしいです(^^ゞ
とはいえそこはそれ豆フェスですもの。雉虎堂なりに背伸びをして
デコルテに凝ってみたいわけですよ。
一折中綴じで作りは単純ですが、金のラメの糸、真珠、表紙には金箔肉球
見返しには、手すきの和紙。(実は100円ショップで購入^^ゞ)
で、こうなると。どうですか。少しは祝祭的になってますか?
豆フェスのサイトを見ると、ほかの作家さんの作品はどれもおしゃれで
かわいくて、細部まできっちり作ってあって、溜息が出るばかり。
可愛い綺麗という点では雉虎堂は不熟者であることは
重々承知の上。これは「ぴかぴかしたものを作ってみたい」という
欲求を満たすための作品です。だから限定10個だけ。
いいよね、お祭りなんだから、このくらいは(*^_^*)
詰め込む豆本は4冊か5冊。形式はせっかくだから、折本、巻物など
いろいろな形式のものにしようかな。いやいや、
一折中綴じでせめてそこだけは統一感を出そうかな、と
そのあたりは思案中。
とか言っている間にもう5月。
これから一か月が正念場、楽しく頑張ります\(*^_^*)/
この「その辺の猫劇場」には、ソネブロでいつもお邪魔している
猫ブログの猫さんたちにもいつか参加していただきたいな~
marimoさんのハッピーなブログ「だってねこなんだもん」から
タルトさんとnaoさんの爆笑トークを自分用に豆本に仕立ててみたんですよ
(あの名作「鬼のパンツ」の巻きです^_^♪)
でもまだ私の技術が今一つで、うまく写真を加工できないんです
豆フェスでいろいろな作品に触れて、腕が格段にアップする予定
そしたらぜひ、チャレンジしたいので、その節にはよろしくお願いいたします。
ひらがなのささやきシリーズ完結! [雉虎堂豆本]
記念すべき豆本第一作『あ段について』から半年
本作『お段にささぐ』をもって「ひがらなのささやき」シリーズ完結です!
装幀は前作『え段を超えて』の「昔の岩波文庫スタイル」を踏襲しています。
ネタを考えるのは「お段」が一番難しかったです(^^ゞ
これを主人に見せたところ「モモンガは地面じゃなくて木に飛び移る」
という指摘を受けまして(^^ゞ、う~ん着木なんて言葉はないしなあ
本作の新たな工夫は巻末の『読書子に寄す』
昔の文庫の巻末には出版社社長が格調高い文章で
文庫発刊の抱負などを語る小文が必ず付いていたのです。
最近は付いてないんですよね。
こちらは岩波文庫。読み終わってこれがあると、
「そっか~私も読書子かぁ」とうれしくなったものです。
角川文庫の甘酸っぱいティーンズ向けの恋愛小説の巻末に
「第二次世界大戦の敗北は、軍事力の敗北であった以上にわれわれの
文化の敗北であった」なんて硬質な文章が載っていると
悪いケドちょっとおかしい(^m^)ププッ
というわけでわが雉虎文庫でも社長の雉田猫虎から文庫創設のご挨拶を。
さあ、シリーズ全5冊そろいました。専用ケースも作りました(*^_^*)
岩波文庫では本来ジャンルごとに帯の色が違うのですが
「ひらがなのささやき」ではいろどりとして五色並べました
仏教の五色に従って「青黄赤白樺」にしてみたのですが、なんか地味
陰陽五行なら「青赤黄白黒」……いややっぱり地味
あと五色といえば……そうだゴレンジャー!
というわけで「赤青緑黄桃」で行こうと思ってます(^^ゞ
そのうち、黄色にはカレーの香りをつけたりしそうだな
先日製本教室で「箱の表裏の間違い」について言及しましたが
その具体例がこれです(T_T)
上の写真で写っているほうに箱の表が来ないといけなかったのでした
すぐなおしました~(^^ゞ
豆本フェスタではスタッフの販売枠は5種類までという制限があるので
これをバラで売ったらそれだけで終わっちゃうんですよね。
五冊セットで販売するか、それとも、バラで売るか、思案中です。
<ちょっとじまん(^m^)>
豆ではないけれども本にまつわるお話ということで
新潮文庫を50冊買うともらえるヨンダパンダ腕時計
もらいました!実家の両親の書棚にも協力してもらったら
あっという間でした(-。-)ズル~イ
本当は夏目漱石の文豪腕時計が欲しかったんですが
終わっちゃったんですよね。
新潮文庫さん、また本買いますから
ぜひ、リバイバルしてくださいっ
和綴じ豆本『さんしょの実 第一集』 [雉虎堂豆本]
能の「謡本」です。能の台本兼手引書みたいなものでしょうか
これは渋谷の観世能楽堂にお能を見に行ったときに
友人がくれたもの。能楽堂で販売していました。
(ё_ё;)ISBNが付いてる!はぁ~近代的
檜書店という出版社、「能・狂言の本屋さん」というキャッチコピーで
ホームページもありました。それどころかなんとネット販売もしている!
古典芸能の世界もIT対応してるんですね~
同サイトによりますとこちらは「特漉半紙判和綴紺紙金千鳥表紙」。
なんだか呪文のようですね(^^ゞ
観世千鳥というそうなんですが、ちょっと目がコワイ(^^ゞ
半紙判とは164ミリ×227ミリの大きさで和綴じ本の一般的な形らしい
これを長辺5センチに縮小して作成します。
表紙の紙は竹尾で買った和紙の風合いのあるファンシーペーパーです。
出来栄えはとっても可愛いのですが、開きが悪い。
見返しをペラにするなど工夫はしてみたのですが
やっぱり表紙まで本物の和紙じゃないと駄目なのかな(-_-)?
あ、違う。綴じ穴の位置が中央に寄りすぎてるんだ。
もう少し端っこに開けないと(>_<)
内容は、他にどうしたらいいのか分からないような
どうでもいい小ネタをノンジャンルで編集しました
朝日新聞の「かたえくぼ」のような、あるいは
「紙Twitter」のようなものと言えば
おわかりいただけるのではないかと思います。
ネタが溜まったら続編をつくっていくつもりで「第一集」としました。
さんしょは小粒でぴりりと辛い、というかツライというか(^^ゞ
洋本の時にはsantionomyと綴ると
アンチノミーみたいでかっこいい( ̄ー ̄)ニヤリ
和綴じ本の楽しみは角を保護する角裂(かどぎれ)や糸の色の取り合わせ
でも今一つセンスがありません(^^ゞ
このシリーズでは表紙の柄を一つ一つ変えて、
溜まってきた布やクロスを消費しようという目論見があったのですが、
布を上手く表紙に仕立てられません(T_T)今後の課題です。
豆選書『ヒルベルト問題の猫的アプローチ』 [雉虎堂豆本]
今回は「学術書」あるいは「選書」をミニチュアで再現しよう、という試みです。
家にある選書はどれもこれも古い(^^ゞ思い入れのある本ばかりです
四六版並装というんでしょうか。
「一見さんおことわり」と言わんばかりの無愛想な装幀がかえって魅力的
大学時代は読みもしないのに持ち歩いたことも(/ω\)ハズカシ~
有斐閣選書も新潮選書も、今はジャケットが
ツルピカのカラーになっちゃったんですね。なんか、カルイなあ(;一_一)
今回は以前の「新潮選書」をモデルに
旧作『ヒルベルト問題の猫的アプローチ』をリメイクします。
旧作の記事はこちらhttp://kijitoramamehonn.blog.so-net.ne.jp/archive/20091005
旧作は「無線(天糊)製本」だったのですが開きも悪いし
もろいのでやっぱり縫ったほうがいいと田中栞さんから
アドバイスをいただき、しっかり縫いました。
さらに赤井都さんにも見ていただいて、見返しとの接着の際
出来るだけ薄く糊を紙にすりこむようにして、見返しの柔らかさを
保つようアドバイスを受けました。
表紙の柔らかさがフランス装の魅力ですもんね。
さて、本文を糸でかがる方法もいろいろありますが
今回は生徒さんの存在感がスゴイ(*_*)こちらの動画を参考にしました
はてさてこれはなんという綴じ方なのか。四折までしか使えないのか。
なぞはいろいろありますが、覚えてしまえば意外と簡単です。
パピヨン綴りの簡易版なんでしょうか。
ジャケットは卵色のマーメード紙。ピッチンでコーティングしています。
表紙に文字が入る新潮選書を選んだことを激しく後悔しました。
こんな小さな字、wordじゃ思う様に編集できない(T_T)
まあ、苦労した分、出来栄えにはそこそこ満足でございます。
本文。ヒルベルト問題と、猫ネタとが見開きで見られるように
面つけをし直しました(;一_一)
というわけで、苦労の末完成した本作はかなりお気に入りなのですが
風邪薬でいえばジキニンなみに地味な豆本(^^ゞ
精一杯可愛くして記念写真です。
あ、でもこれジャンル的には講談社ブルーバックスでしたね(^^
<余談> 世は数学ブーム?
NHKでポアンカレ予想やリーマン予想についての番組を放送したり
萌えキャラが解説するフェルマーの最終定理の本が出ていたり、
大人になってから読む高校数学といった本が売れていたり。
どういう現象なんでしょうねえ。
当ブログにも「ヒルベルト問題」で検索して来て下さる方がいるようで
なんとも申し訳ありません(^^ゞ
豆文庫『え段を超えて』 [雉虎堂豆本]
「ひらがなのささやき」シリーズも四作目となりました
『あ段について』 『い段のために』 『う段とともに』
このシリーズのテーマは「昔の文庫本の雰囲気を豆本で再現する」こと
『え段を超えて』ではいよいよ「岩波文庫」テイストにチャレンジします
昭和27年発行の永井荷風『雪解』を参考にしました
4×3㎝。1折中綴じ。表紙はクラフト紙でブックカバー装幀です。
今回は帯をつけてみました。ぐっと雰囲気が本らしくなります。
厚手の見返しをつけることで束を出しました
パラフィン紙で覆って完成です
本文。ネタのグレードは相変わらずですが(^^ゞ
今回から縦書き右綴じにしました。
綴じ穴が汚いなあ(;一_一)
赤井都さんの『豆本づくりのいろは』に綺麗な綴じ穴をあける方法が
ちゃんと書いてありました。
その方法でやったら本当にきれいに出来ました。(ё_ё;)スゴイ
「えび」については「ちゃんをつけるとモデルさん」
「せんをつけると止まらない」なども考えたのですが
最終的に市川海老蔵さんで落ち着きました
帯には応募シールが付いています(*^_^*)
五枚集めた方にはブックケースをプレゼント、なんて企画を
やってみたいものです
ところで、昔の岩波文庫の裏表紙にはこんなマークが
私は「謎の岩波壺」と呼んでいるのですが、これはいったい何?
豆新書『言ってはいけない』 [雉虎堂豆本]
最近、新書の装いがにぎやかになりましたね。
色見本のようなおしゃれなジャケットに惹かれて
講談社現代新書を買って帰ったら
家に古いクリーム色のジャケットの同じ本があった、なんてこともありました。
今回、豆新書を作るに当たっては、
手に取ってくださった方が一目で「あ、新書だ」と分かるように
かたくなに青緑色を守っている中公新書をモデルに選びました。
タイトルは『言ってはいけない』。作者は福沢論吉先生です。
テストで慶応義塾の創始者をきくと学年に一人はこう答える子がいます(^^ゞ
縦4センチ、横2.8センチ。一折中綴じ。表紙まで糸で綴じています。
丈夫さ、開きの良さ、作りやすさは文句なしですが、
難点は表紙の外に綴じ糸が出てしまうこと。
そこは、ジャケットをかぶせることで文字通りカバーしました。(^^ゞ
ジャケットは、図書館などで本の補強に使われる
「ピッチン」という透明なシールでコートしています。
右袖に「雉虎新書既刊書」、左袖に解説(?)をつけました。
ん?………これ左右が逆だ。(;一_一)
普通、扉の隣に解説が来るはずですよね。
Word上で編集しているときとは逆になるのでいつも混乱します。
内容は毎度ばかばかしいお話。(この言い訳もマンネリ化してきましたね(^^ゞ)
といった類の「言ってはいけない」ことを七つ上げています。
紙面の大きさに比べて文字が大きいのは、
これ以上小さな文字だと私が読みづらくて(^^ゞ。
より新書らしくするためには、きちんと章だてをして
目次をつけて、ノンブルを振ったほうがいいとは思うのですが、
私のword技術と視力の限界にチャレンジすることになりそうで
どうしたものか思案中です。
そして、本には必ず付いている”ISBNコード”。
インターナショナルスタンダードブックナンバーの頭文字だそうです。
豆本はMiniature book だから「MB」
そこで背に”ISMBNコード”をつけてみました(*^_^*)
おお、なんだか雰囲気が出てきたぞ。
いずれは岩波新書もやってみたいです(*^_^*)。
豆巻物『戦国ARARA?』 [雉虎堂豆本]
新年、明けましておめでとうございます
本年も、豆本修行のレポートにお付き合いください。
さて、昨年「歴女」という言葉が流行しました。
歴史や史跡が大好きな女性のことだそうです。
イケメンに描かれた戦国武将が活躍するゲームや
イケメンがどかどかキャスティングされた大河ドラマが
火付け役と言われていますが、
歴史好きな女の子はずっと以前からいたわけで、
ジャーナリズムやマーケットが彼女たちを
「発見」したというべきなのかもしれません
ところで過去の人物の顔なんて正確には分からないわけですが
信長にしても家康にしてもなんとなくこんな感じ、というイメージがありますね。
小説やドラマなどで繰り返し描かれる中で生まれたイメージなんでしょう。
でも、過剰に期待すると、あの世でお会いしたときにガッカリ、なんて可能性大。
こんな缶コーヒーを見つけました。これも「歴女」狙い?
うん、かっこいい。今回はお正月にふさわしく和のテイスト。
豆巻物を作ってみました。
作り方は、豆本アーティストのさきがけ、おまめさんこと
柴田尚美さんの『おまめの豆本づくり』を参照しました。
柴田さんのサイトはこちらhttp://www.geocities.co.jp/omamebook/
軸の長さが5センチ。紙の幅3.5センチ、長さ約50センチ
軸はお正月の祝い箸の中心部分を切ってつくりました。
右端には竹串を半分に割ったものを芯に入れています
そこに紐を渡しているので、力が加わっても破れないんですね
紐の先には木製のビーズをつけました
内容は、毎度ながら本当にどうでもいいネタです(^^ゞ
右が残された肖像画、左が缶コーヒーから写した諏訪原寛幸氏のイラストです
真田幸村のは分かりにくいでしょうか。
昔、生徒に真田紐のエピソードを話したら、
「それってリリアンみたいなものですか?」と言われたのです。
もっとも、今の高校生はリリアンを知りませんが。
これを作るために普段飲まない缶コーヒーを十本買って飲みました。
(一 。一)=3 ゲフッ 主人に笑われました。
本紙にはインクジェットプリンタ対応の和紙風の紙を使ったのですが
堅くて巻くとばねのようにびよ~んと戻るほど癖が付きます。
やっぱり本物の和紙じゃないとダメですね。
また、三回紙を継いでいるのですが
ボンドで糊づけしたら巻いた形で固まりました(T_T)
でんぷんのりを使って柔らかく仕上げるべきでした。
そもそも豆巻物にしては長すぎるんですよね。
武将が十人もいるんだから二巻に分ければよかった。
ん、十人.....あれ、一人足りない。あ、秀吉忘れた。