メロンパン豆本『デカメロン』 [雉虎堂豆本]
「私の血管にはワインが流れているのよ」といった女優さんがいたそうですが
よほどワインがお好きなんですね。その伝でいけば、私は
「私の血管にはメロンパンが詰まっているのよ」というくらいのメロンパン好き
シヌッテΣ(=д=;)
というわけで、メロンパン豆本をつくってみました\(^^)/
タイトルは『ドカメロン あるいは十日物語』
タイトルの元ネタは14世紀イタリア・ルネサンスを代表する人文主義者
ボッカチオの名作『デカメロン』。私はもちろん読んでません!!(^ o^)ノ
ウィキペディアによれば、ペストを避けて館にひきこもった男女が、
退屈しのぎに順番にお話をする、という設定で、
恋愛話や失敗談など、世相と人間の描写にすぐれた風刺的短編小説集、
になっているそうです。
まあ、イタリアルネサンス版『すべらない話』ってところでしょうか(´∀‘)ハハ
ちなみに「デカメロン」はギリシャ語の「10日(deka hemerai)」に由来するそうで、
ウィキにはご丁寧に「果物のメロンとは関係がない。」と書いてある(^m^)
でもこのタイトル聞いたら絶対頭に浮かびますよね、メロンが。あるいはメロンパンが。
白状しますと本当はそのまんま
「デカメロン」というタイトルにしようと思っていたのですが
完成してから「綴りが間違ってる!Eがない!」ということに気づきました。
それで「これは最初から『ドカメロン』というタイトルなのだ」と
自分に言い聞かせることにしたのです。逆転の発想です。
中身は、メロンパンを食べるときにふと心をよぎる
感慨や心象風景を現代短歌風(どこが?)にまとめてみました
二折有線製本角背上製本天地5センチです
メロンパンを一口かじっては写真に撮る、という楽しい作業。
でも、素人が取っているので、光の当たり方が写真によってぜんぜん違う(^^ゞ
ごまかすために本文紙をクラフト紙にしてみたのですが、
これがメロンパンの風合いを出すのに一役買ってくれました。
こちらが表紙です
こう本文の束が薄いと表紙に2㎜のボード紙は厚すぎるのかなあ。
それにあいかわらずチリ(表紙と本文の大きさの違い)の幅が不均等(T_T)
『ボタンの博物館』で購入したメロンパンのボタン(100円)を表紙につけました。
あれ、ボタン単体で見たときには結構リアルだと思ったのに
こうしてみるとあまり似てないなあ、、、、
そこで今度は、製本教室の復習第二弾、折本と消しゴムハンコでトライ
折本、折るのは上手く行ったのですが手元に縦目の紙しかなく
こんな短いのに紙を三枚もついでいます。このつぎかたがヘタクソ(>_<)
奥付けを書いた裏側は見せられません
でも、消しゴムハンコのメロンパンは、結構うまくいきました。
やっぱり、愛のせいかな(*^_^*)
表紙には、フェルトで作ったメロンパンのマスコットをあしらいました。
以前フェルトでマカロンを作ろうとして梅干しになったことがあって
やはり最初は教えを請う姿勢が大切だ、というわけで今回は
サンフェルトという会社の「縫わずに作る メロンパンセット」というキットを使いました。
余談ながら、これは制作過程の写真。ボンドをしみこませたフェルトを
型に合わせて乾かしているところです。椅子からメロンパンが生えちょる(ё_ё;)
大きさ比較のため手のひらに乗せて撮影
うちのインクジェットプリンタ、べたで濃い色を印刷すると縞模様になります
でもこれのほうが「本」らしくて、結局私は一番好きです
あ、ドカメロン、修正するのわ~す~れ~た~(T_T)
メロンパンは
クッキー部分がバリ堅で中にクリームなどが詰まっていないのがイデアです。
さあ、食べよっと(*^_^*)
丸い豆本『ソラヲトブモノ』 [雉虎堂豆本]
今回は果敢にも四角くない豆本にチャレンジしてみました!
『ソラヲトブモノ』です
半紙に印刷したタイトルはあえて手でちぎってふわふわ感を演出
カタカナ半角文字で浮遊感をアピールとここまでは狙い通り ( ̄ー ̄)ニヤリ
しかし、肝心の丸いフォルムがギザギザにっ!!(ё_ё;)アワワ
製本用クロスは丈夫なのでどうしても角が残っちゃうんですね
(たんに私の腕のせいかもしれませんが(+_+))
次に変形豆本を作るときにはもっと柔らかい素材で装幀します
本文もハサミで切ったらガタガタで、仕上げにやすりもかけたんですが
今一つきれいにならず。
ま、これも手作りならではの味わいってことで!!
本文は片面印刷のページを張り合わせる絵本方式
内容は空を飛ぶもののイラストとそれについての小話です
ほかに気球とヘリコプターと空飛ぶ円盤のページを作りました
猫が入ってて鳥や虫が入ってないのは純粋に趣味の問題です!!
本文と表紙のサイズがあってないんですが
どうやったら合うのかいくら考えても分かりません
今回は気合いで作ったので、完成するまで
実際の出来上がり寸法が分からないというありさま
もう一度作っても同じものにならない自信があります(;一_一)
それじゃ駄目ダメじゃん!
最近作りたいものがどんどん膨らんでいるのですが技術が追いつきません(T_T)
もっときれいでしっかりした豆本が作りたい!!
というわけで、「豆本虎の穴」にいって修行をしてきます!!
来週レポートいたしますのでよろしければお付き合いください(*^_^*)
アドベント豆本 [雉虎堂豆本]
以前から興味のあった「アドベントカレンダー」を豆本で作ってみました
アドベントカレンダーとは、降誕節(アドベント)の期間、
12月の数週間分の、日付ごとに小窓や包みのあるカレンダーで
毎日一つずつ、窓からお菓子やおもちゃを取り出しながら、
クリスマスを楽しみに待つ、というもののようです
表紙はきらびきの折り紙で、かがり糸は金色の人絹
さらにチャームとリボンをくっつけて「キラキラワクワク」感を演出してみましたが
平とじの応用のような適当な綴じ方がなんか貧乏くさい(;一_一)
さらに貧乏くさいのは中身が100円ショップの茶封筒だというところ
一枚の封筒から2ページ分、切って折って貼ってというこの作業
クリスマスを待つ華やかさとは程遠く、どちらかというと
糊口をしのぐために傘貼りをするご浪人様の心情に浸れました(T_T)
日付を示す数字は自作の消しゴムハンコをペタリ。
貼ってはがせるマスキングテープで封をします。
赤と緑のクリスマスカラーです
封筒の中には分割されたクリスマスカードのピースが入っています
これを毎日一つずつ台紙に張り付けていくとめでたくツリーが完成!という塩梅です
台紙とオーナメントはすべてwordで作っています
もみの木はオートシェープ、オーナメントやそりなどはクリップアートです
wordのクリップアートはいかにも”メイドインUSA”で大味なものが多いですね
自分で絵が描ければもうすこし風情のあるものにできるのになあ('_')
台紙をクリスマスっぽい布で装幀して、後ろには簡単な取り扱い説明書をつけました
……作るのは楽しかったけど、これ、もらった人はうれしいのかなあ?
「完成したのを24日に着くように送って」とか言われそう(ё_ё;)ドキドキ
『動く絵本』 [雉虎堂豆本]
どちらも外国の雑貨のような、おしゃれで可愛い豆本やオブジェであふれています
特に、不思議の国のアリスや赤ずきんをモチーフにした
仕掛け絵本やポップアップ絵本の精巧な作りにはただただうっとり
水野さんの作品はこちらhttp://www.rabbit206.com/mac/top.html
最初のころに真似をして見事に挫折。これは初心者にはちょっと大変
でも、私も楽しいギミックのある豆本を作ってみたいな~
といったようなわけで思いついたのが「本型万華鏡」です
トレーシングペーパーで作った袋の中に色紙を切り抜いたものを詰めただけ。カンタン\(^^)/
しかし、貧乏性でつい欲張って具(?)を詰めすぎて
あまり動かなくなってしまいました┐(´∀`)┌ヤレヤレ
表紙は、昔の小学校の先生が使っていた出席簿のような構造
ハトメで穴を補強し革ひもで縛っただけです
かっこつけてタイトルをフランス語にしたのはいいけど、定冠詞をつけるの忘れました
ハトメ用の穴をあけるために「ポンチ」という道具を買ったのですが
使い方が分からない。先に丸い刃の付いた棒状の道具で
最初はぐりぐりねじ込むようにしてみたのですが、ちっとも穴があかない
それどころか、表紙のクロスがヨレていく
やけになってトンカチでガツンと殴ったら穴があきました
あ、こうやって使うものなのね♪
袋にマチをつけ、2ミリのボール紙を入れて中をしっかり空洞に。
そうした工夫のため、装丁するのは一苦労。本文は和綴じの四つ目綴じを応用
外装は、ブックマッチのような構造に仕立てました
あぶらげは皮の切れ端をけば立たせてポスカで黄色く塗ったもの
自分でも感心するぐらい「あぶらげ感(?)」たっぷり(*^_^*)なのですが
この写真ではちょっとよくわかりませんね
豚の前足あたりにパールビーズが入っています。
紙の豚には、滑りを良くするため裏にビーズを貼りつけました
念仏がちょっと大きすぎましたか。背景には蹄鉄の模様をあしらいました
ほかに、猫に小判と泥縄を作りました。……「泥縄」ってことわざですよね(?'_'?)
全部で五ページなのに、厚さ12ミリ!!┐(´∀`)┌ヤレヤレ
袋に書くのはそれこそフランス語かなんかにしておいて
ん、何だろう、ああ、豚に真珠か、と見る人に考えさせるようにすると
おもしろかったかもしれないなあ。
出来はともかく、作る過程がとても楽しかったです!!
ひらがなのささやきシリーズ『う段とともに』 [雉虎堂豆本]
記念すべき豆本第一作がこの「ひらがなのささやき」シリーズの『あ段について』でした。
つづく『い段のために』は果敢にもフランス装にチャレンジしてあえなく失敗(>_<)
そして今回が第三段!『う段とともに』
本文は有線製本、表紙は「書店カバー方式」とでも申しましょうか
厚めの見返しに袋状の表紙をかぶせ背だけ糊づけしました
丈夫なつくりですが上から見たところが文庫本っぽくないですね。
『え段』のときに工夫したいと思います
装丁はそこそこ上手く行ったのですが、内容は今一つ。う段って難しい!!
「ふ」や「る」は今一つ納得がいくものが出てきません('_')
このシリーズのテーマは「昔の文庫本の雰囲気を再現する」
今回は縦横の比も岩波文庫をお手本に合わせました
(デザインは現在の新潮文庫に近くなってしまいましたが)
そして「昔の」雰囲気の演出に重要なのが「ブーブー紙」です!!
その昔、岩波文庫などには、デザイン共通の茶色い厚紙の表紙に、
こういう薄いパラフィン紙がカバーとして掛けられていましたよね
口の前にかざして声を出すとブーブー振動するので
子供のころブーブー紙と呼んでいました
トレーシングペーパーと基本構造は同じもののようですが
もうすこし薄手でなよなよとした手触りだったはず……
というわけで東急ハンズまで買いに行ってきました(^o^)ハハ
全紙サイズで50円しなかった。包装していただくのが申し訳ないようです。
あ、こんな感じだったなあ。もう少し、ブーブー紙が黄色っぽかったような
記憶もあるのですが、それは古書だから紙が変色していたからかもしれません
文庫にパラフィンのカバーが掛けられていたのっていつごろまでなんでしょう?
岩波文庫が現在の白地のぴかぴかした表紙に変わった時は衝撃を受けました
おしゃれでかっこいーと思いつつ、一つの時代が終わったようなさみしさもありました
小学校以来の活字中毒で大量の本と接してきましたが、
もっぱら内容重視でカバーや帯は買ったそばから捨てていました。
豆本を作るようになってから、本にかかわる人たちが、紙の選択、装丁方法、
ブックデザインなど、いろいろな工夫を重ねて本を作っていることが分かり
カバーも帯も大切にしようと思うようになりました。
とはいえ、今でも読むときにはぜんぶ引っぺがしてしまいますが(^^)
この「ひらがなのささやき」シリーズはいずれ
5巻セットで箱入りにしようというのが現在の野望です
豆本『トルコのスルタン』 [雉虎堂豆本]
以前、世界史選択の生徒にどうして世界史を選んだのか尋ねたところ
「だって日本史の資料集ってなんかちゃいろいんだもん」
という解答を得ました(;一_一)
たしかに、前半は仏像中心だし
中盤は似絵だの頂相だの、おっさんの肖像画ばっかりだもんね
その点、世界史ではおっさん、じゃなくて国王、皇帝、教皇といった
権力者たちの肖像画もカラフルで見ていて飽きません
というわけで(?)、オスマントルコ帝国歴代のスルタンのうち
受験世界史で取り上げられる主な10人をまとめてみました
表紙はイスラームを象徴する緑色のアラベスク模様
sora38さんの「模様・フリー素材」のサイトで見つけて一目ぼれしたものです
これに金の文字を配するととてもゴージャスな雰囲気(*^_^*)
この写真はちょっと色を修正しすぎて青っぽくなってしまいました
当初本文は面つけの手間がいらないアコーディオン式にしていました
ページ順に並べるだけでOKなうえ、紙が無駄なく使え、
張り合わせる場所は二か所だけとお手軽なのがこの方式
欠点は、これだけ長いとどんなに丁寧に折っても必ずずれることと
紙の目がいわゆる逆目になるので張り合わせたところがぶにょっとすること
せっかく素敵な表紙ができたんだし、そもそも
三つの大陸に覇を唱えた偉大な帝国の支配者に簡易製本では礼を失する
とか何とかいいながら、あらためて糸でかがるスタイルに作り直すことに
何が面倒くさいって、この面つけという作業
コピー用紙は紙の目が縦に通っているので
こんな不自然な紙面の使い方をしております
脳トレのつもりで設計図もどきを書きながら作っていきます
「あの街をください」という冷めた一言でコンスタンティノープル攻略を始めた
若きスルタン、メフメト2世
写真撮影をしていたら、社長が「手伝いましょうか」と顔を出しました
オスマン帝国の東進を阻止したティムールかと思いましたよ!!
いや、猫の手は間に合ってます(・・)/~~~
タイトルの配置や文字を変えてみたり、アクセサリを兼ねて
わりピンで表紙を綴じる紐をつけてみたり
ボードの厚さを変えてみたりと、いろいろ試しているうちに
スルタンの団体旅行状態になってしまった
いつかまた教壇に立つことができたら生徒にあげようと思います
土星絵本「カッシーニ」 [雉虎堂豆本]
子供のころは天体観測好きで
両親にクリスマスプレゼントと誕生日とお年玉とを
一括して望遠鏡を買ってもらいました
美しい名前の付いた月の海や、木星の衛星などもよく見ましたが
一番よく見たのは土星でした
暗闇の中に輪をもつ星がぼんやりぽつんと浮かんでいるのを見ると
何とも言えないしん、とした気持ちになりました
先日思いついてインターネットの画像検索で「土星」を検索してみたところ
びっくりするほどたくさんの土星の写真が!!壮観です!!(^^)
そしてNASAのホームページに土星探査衛星カッシーニからの画像が
upされているのを見つけたのです!これはすごい!
この画像は自由に使ってよいらしい。よしこれで豆本を作ろう!
ということで出来たのが『CASSINI』です
前回『猫に日本史』で気に入った5センチ×5センチの正方形の形
装丁は黒い製本用クロスで表紙カバーは薄手の写真用紙です
本文は絵本式糊づけ装丁、紙は厚手マット紙を使いました
左側には簡単な土星についての説明文を載せただけ
それでもなかなか見ごたえのあるものになったのは
やはり土星の魅力、カッシーニの映像の力だと思います
今回できるだけ柔らかい花布をえらび
生ボンドでしっかりくっつけた結果
花布が本文から離れるという現象は解消しました(^^)
リベンジ!猫に日本史 [雉虎堂豆本]
前回廃品利用で残念な仕上がりになった「ブルガリアの猫に日本史を教えてみた」
http://kijitoramamehonn.blog.so-net.ne.jp/2009-10-07
せっかくはるばるブルガリアからやってきた猫切手なのだから
良いものに仕上げたいと思いリメイクすることにしました
切手は貼った紙ごと水につけておけばきれいにはがせます
これは万国共通なんですね
サイズは縦5センチ横6センチ
思いつきで某出版社の高校日本史の装丁をまねてみたのですが
なかなかよい仕上がり。これはこれでありだな!
でも、教科書はハードカバーじゃないなあ
そうだ以前にトライしてこれまた失敗したフランス装
http://kijitoramamehonn.blog.so-net.ne.jp/2009-09-30
あれなら柔らかい質感の本に仕上げられるのでは?!
というわけでもう一冊作ってみることにしました。
もう猫切手はないので取りためた猫写真でトライ!
大成功!今回サイズは縦横5センチの正方形
背の処理がちょっといい加減ですが
どうやらフランス装は恰好がついたようです
表紙はもう少し柔らかい紙を使ったほうが手になじみそうですね
この装丁では苦手な背ボードの寸法だしをしなくて済むので
慣れてしまえば手軽にできます。また作ってみたいです。
最後の詰めはおおざっぱなくせに意外とこだわる性格で
失敗作とは言わないまでも満足できないときには二冊三冊と
同じものを作ってしまいます
今回ハードカーババージョンのほうは実家の母に押し付けました
父は何が面白いのか母に解説してもらって笑っているそうです
これならもらってやってもよい、という作品がありましたらぜひご一報ください
送料当方負担でお送りします
おまもり豆本「九字護身法」 [雉虎堂豆本]
豆本のルーツの一つは持ち運び用の聖書だったとか
今回は身につけられる「おまもり豆本」です
気合いがはいって邪を払ってくれそうな言葉ということで
よく映画や漫画などで忍者が使っている
「九字護身法」を選びました
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」の九字とその印をレイアウト
もともとは密教や修験道の術だそうで
修行を積んでいない不信心者では効力は期待できません
あくまで元気を出すためのファッションアイテムでございます
映画や漫画では
最後に気合いというか掛け声のようなものが入るのですが
それがないとさみしいのでこんなものをつけてみました
ハンドサインも付いてるでしょ(*^_^*)
なんかかえって罰が当たりそうですね
密教ぽい製本クロスが見つかったのはいいのですが
お守りとして身につけるためには
本が開いてしまわない仕組みを作らなければいけません
ここからが試行錯誤の連続で、
まずは本のしおりひもを表紙につけて結ぶようにしてみました
ところがしおりひもは、するすると滑る素材なので
結んでも結んでもほどけてしまいます
ボタンをつけて紐を巻きつけるようにすることも考えましたが
密教っぽいボタンがない(当たり前)
製本の本にあった爪を使って閉じる方法を採用してみようと
くろもじの楊枝やアクセサリーパーツなど
いろいろな素材で爪を作ってみたのですが今一つ上手くいかず
ふと先日片づけをしていて見つけた古い白檀の扇子を思い出しました
学生時代に自分で買ったものですが、
その後人から頂いて今二本ある、そうだこの古いほうをばらそう
というわけでこうなりました(*^_^*)
一つはストラップで一つは首から下げられるよう長い革ひもをつけました
紐がもうちょっと長くてもいいかなと思いますが
苦労した分、完成の喜びもひとしおでした!(^◇^)
写真集:『日光』 [雉虎堂豆本]
先日日光に旅行に行ってきました
あいにく一日目は小雨、二日目は土砂降りで
素人写真家とコンパクトデジタルカメラには
厳しいコンディションでしたが
以前から寺院などにみられる文様に興味があり
今回はそれをテーマに撮影し写真集に仕立てました
大きさ比較のためマッチ棒を置きました
縦5センチ横6センチで厚みが1センチ弱です
表紙は製本用クロス、ボードは2ミリを使いました
いずれ本棚に並べたときにカッコ良くなるように、
今後写真集を作るときにはこの5×6を標準サイズにしようと思います
今回初チャレンジは表紙のタイトルの貼り方
ボードに厚みのあるものを選び、
くぼみを作ってそこにタイトルを張り込みます
こうすると紙でタイトルを貼っても出っ張りません
一度失敗しましたが、この写真の物は上手くいったと思います(^^)
中身は残念な写真が多いです。
今回は少し制作過程もupしてみます
今回のような写真集の場合は
取ってきた写真をパソコンで加工し
A4薄手の写真用紙に印刷します
あらかじめ入れておいたトンボに従って
本文を切り離します
で、これを全部半分に折ります
本には折筋をつけてから折ると書いてありますが
写真用紙に折筋をつけると表面がはげたように
なることがあるのでやりません
右側に映っているのは東急ハンズで買ってきた製本用(?)のヘラ
折るときだけでなく、表紙をくるむときにも、溝をつける時にも大活躍!
で、これを全部貼り合わせていろいろあって本になるのですが
ここから作るのに夢中になって写真を撮るのを忘れました!(TT)
作り方紹介後半はまたの機会としたいと思います