豆本カーニバル [豆本コレクション]
この記事は、2010年のものですが、事情があって、
非表示にしていました。内容を修正して再掲します。
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2010年10月11日、神保町の東京古書会館にて
豆本カーニバルという展示即売会が行われました
当時私は資格試験の勉強中だったので、当日のみのお手伝い
豆フェスの時と同じく、カメラマンとして参加いたしました
豆本フェスタが豆フェスなら、豆本カーニバルは?!
ツイッターでは、豆カーとか、豆カニとか、
いろいろな略称で呼ばれていました
豆カバは……なかったかな(^^ゞ
大学の大教室くらいのスペースに
40組の豆本作家の作品がずらりと並びます
今回、主催者田中栞さんの
豆本コレクションの展示があったのですが
スタッフの役得で、片づけるときにこっそり
いくつかの有名豆本を
手に取ることもできました。
当日大人気だった豆本がちゃぽん、列が二重になる盛況ぶり
みなさん、童心に帰って楽しんでいた様子です
さて、私が当日ゲットしたのは……
一樂舎さんのマッチ箱豆本。
ヨーロッパ伝統のペーパークラフトで
装飾されています(ペーパークイリングというそうです)
色といい形といいお菓子みたいで、こちらのブースは
見ているだけで楽しかったです
しかもご本人がその場で実演していらっしゃる
紙テープが見る見るうちにお花に変わっていくんですよ♪
パリのエスプリを豆本にしたてる
la bibliothèque d'EICさん
パリの建物豆本。中も外も、極めておフランスです
Inatimyさんのおしゃれな食卓を思い出しました(^-^)
豆フェスで見かけて以来、ずっと欲しかった
マスダユタカさんの豆本
どうです、すごいでしょう<(`^´)>豆本って、
こんなこともできるんですよ!!
って、私が作ったわけじゃないんですけどね
本当はこのシリーズで、
『壁と おっさんか ねこ』っていうのが
欲しかったのですが、売り切れちゃいました。(^^ゞ
当日は大変な盛況で、並んで入場しても
売り切れて買えないお客様も
いたので、スタッフとしては、
あまり買い物しては悪いかな~っと
ちょっと遠慮していたのです。
そしたら、買おうと思っていたものが
あらかた売り切れていました(^^ゞ
とか言いながらもあといくつか
ゲットした豆本があるのですが
それはまた別の機会に紹介いたしましょう。
初夏のうみうさぎ堂まつり(1) [豆本コレクション]
渋谷・ギャラリーセルにて開催されておりました
「手作り豆本展」無事終了いたしました。
おかげさまで雉虎堂納品分すべて完売いたしました。
ちょこっとしか納品しなかったからなのですが(^^ゞ
お運びくださった皆様、本当にありがとうございます。
関係者の皆様、今回もお手伝いできず申し訳ありません。
ギャラリーはなんともおしゃれな空間で、
雉虎堂豆本たちもちょっとおすまししてましたよ。
今日、展示品が戻ってまいりましたので家の中でディスプレイ。
なかなかかっこいいでしょう。(*^_^*)
今回はガチャポンも参加。上記2冊の新作新書を15球ずつ30球。
雉虎新書はこれで、本の手帳限定版の1冊を抜いても3冊できた。
5冊になったら、セットを作ろうかなあ。
なんと会社の方が二人も見に行ってくださったそうで、感謝感激
本当にいい人たちだ。m(__)mアリガタヤアリガタヤ
しかし、売り上げのほとんどは、その場で
ほかの方の作品を買うのに使ってしまいました。(^^ゞ
というわけで、
急速に充実しつつある私の豆本コレクションの中から
イチオシのご紹介、題して
初夏のうみうさぎ堂まつり ヽ(^。^)ノパンパカパ~ン
現在我が家にあるうみうさぎ堂豆本を
今週と来週、2回にわたってご紹介いたします
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私がうみうさぎ堂ことハム子さんの存在を最初に知ったのは
「ネコのω」という作品名からでした。
ω(オメガ)といえば最初に思い出すのは黙示録の一節
「わたしはアルファであり、オメガである。
最初であり、最後である。 初めであり、終りである」
う~ん。猫の審判者って意味なのかなあ。
なんかスゴそう……(゚Д゚;)
でも真実は妄想より奇なり!
なんと、このタイトル「猫のタマタマ」と読むのです。
男の子猫の、やんごとなきあたりを
激写した豆写真集だったのです。何たるスキャンダラス!
東京都青少年健全育成条例的に大丈夫なのでしょうか。
芸術性が高いから大丈夫( ̄▽ ̄)ノ_彡☆
すぐに通販でこの一冊をゲット!
かくして私は、うみうさぎ堂ワールドに
引き込まれていったのでございます。
うみうさぎ堂には、こうした楽しい豆本のほか、
美しい豆本、キュートな豆本がいっぱいです。
次回、いよいようみうさぎ堂の神髄、「ネガパン」登場!
こうご期待。(*^。^*)
ホビーショーレポート(3)山猫や特集 [豆本コレクション]
いよいよホビーショーレポートもクライマックスです
豆本フェスタ2でお見かけして以来、
ずっとほしかった豆本を入手しました!
山猫や「和菓子」春夏版
春の野を思わせる優しい萌黄色の箱の中、
懐紙に包まれたお茶席の菓子そのままに
薄い和紙に包まれた草色の豆本が一つ
中には淡い色調で春と夏の装いを施した
美しい和菓子たち
これ、すべて手彫りの版画なんですよ。
もっと見たくなるでしょう(*^_^*)
「山猫や」さんのホームページで見られます
この版画のゴム原版の写真もアップされていて
精緻な手仕事のプロセスをを垣間見て
思わずため息が出ます。
ちなみに、一番上の写真を撮るために、湯呑み購入しました
普段はコーヒーも紅茶も日本茶も
全部マグカップで飲んじゃってて(^^ゞ
でも、ぜったいこの豆本は
日本茶と一緒に撮りたかったのです♪
こちらは別の場所で入手した豆本
「はる・なつ・あき・ふゆ」
上段が冬、中段が春、下段が秋。
繊細な色と版画ならではの味のある形であらわされた
四季折々の模様をあつめた四冊セットの折本です。
夏の瓜の模様がとっても好きなのですが、
写真がうまく取れなくて残念。
とにかく多くの方にぜひ見ていただきたい
作品なのです。
細部にまで心を尽くした端正な美しさ、
「職人の技」を感じます。
……なんか無性に和菓子が食べたくなってきたっ
ちょっと買いに行っています!
山猫やさん、ありがとうございました(^_^)
ホビーショーレポート(2) [豆本コレクション]
前回に引き続き日本ホビーショーレポート
今度こそ『現代日本豆本作家展』のお話です
まずブースの壁一面を使って
52人の現代豆本作家の作品を展示する
コーナーがありました。
114×150×113のコレクションボックスに
展示された色も大きさも形もとりどりの豆本たちは
とってもキュートだったんですけれども、わたくし、
溶接と老眼鏡に夢中で、写真撮り損ねました。
このコレクションボックスは出品者が
持ち帰っていいとのこと
しめしめ、これから家の中で展示するぞ~(*^_^*)
それでは、当日の戦利品をご紹介いたします
ちっさい!!!
これ、カレースプーンじゃなくて、ティースプーンですよ!
なのに、背表紙がある、ちゃんとハードカバーで
しかも花布までっ!
きっと、仮暮らしの小人さんと契約して
手伝ってもらっているに違いないっ
というくらいの精密さ。すばらしい!
作家ご本人は、作品の雰囲気そのままの和やかな方。
ブログでご紹介してもいいですかと声をかけたら、
「けろんた君本体も撮影しますか?」と
あら、そっくり(*^_^*)
このかえるくんが、自分探しをするビルドゥングスロマンです
けろんた工房さん、ありがとうございます!
2)よしのちほ『ついのべ くれよん』
もはや伝説のクレヨン豆本です。
ようやくゲットしましたよ(*^_^*)
箱を開けるというアクションがすでに楽しい
中の折本の色と形が楽しい。
そして、綴られた短い物語でじんわり。
三段構えで手に取る人を楽しませる豆本です
箱のタイトルは消しゴムハンコかな?
おお、豆だ豆だ
これが日本豆本協会の会員証の
プロトタイプだろうか(*^_^*)
中の物語はいずれも微妙な恋心を描いており
雉虎堂は三百万年かかっても書けないカンジの
甘酸っぱいお話が多いです
恋をしている人、恋をなくした人
恋ってなんだっけそれおいしい?っていうヒト
みなさんにおススメです(*^m^*)
次回、ホビーショーレポート(3)は
版画豆本の巨匠「山猫や」特集です!
豆に暮らそう [豆本コレクション]
日本豆本協会事務局の主なお仕事
それは、会員の皆様に会員証と規約をお届けすることです。
1番から150番までの会員様にお届けするのはこちら
小さな豆の会員証と
小さな豆本の会員規約
可愛いでしょ?
この会員証をデザインしたのは、
協会理事で豆本作家のよしのちほさん。
「ついのべ」というツイッター上で発表された
140字以内の超ショートショートを
内容にぴったりのキュートな豆本に仕立てています。
今、私の手元にあるのはこちら「おとしだま」
みやびなぽち袋の中に、小さな和綴じ豆本が二つ
つづられているのは、短い短い物語。
甘いものあり、ほろにがいものあり、くすりとわらえるものあり 。
どのお話を読んでも感心するのが「余白」のうまさ。
140字ですから、読者の想像にゆだねる部分が出てくる
その、余白のとりかたが絶妙なんです!
まさに「言いおおせて何かある」の境地です。
協会を通してお近づきになれて幸甚の至り。
いつか、名作の誉れ高い虹色クレヨン型豆本をゲットしたいものです。
あ、ちなみに、「ついのべ」は「ツイッターノベル」の略です。
私ははじめてきいたときに「終野辺」という漢字を想像して
なんという諸行無常な活動だろうと思いました(^^ゞ
理科豆本②+インフルエンザ [豆本コレクション]
インフルエンザにかかってしまいました。
A型です。 薬のおかげで熱は下がりましたが
まだ喉と頭が痛いです(;一_一)
こんな時、癒し効果の高いひんやりした豆本は……
きらら舎の豆本『天氣管』とグッズ2点。
きらら舎の作品は豆本フェスタでもカーニバルでも大人気
その前はなかなか通れないくらいの盛況ぶりでした
「鉱物標本、活字、万華鏡、豆本、理科的アイテム
ちょっと懐かしくて不思議なもの売ってます」
というキャッチコピーのきらら舎ホームページも、
必見です
とうところで、力付きました。寝ます。
皆様もお気を付け下さい(^^ゞ
理科豆本① [豆本コレクション]
ご無沙汰しておりましたが、おかげさまで
資格試験1次突破しました~(*^-^*)>ヘヘッ
結果が出るまでは落ち着かず
ブログ更新も訪問もサボっていた小心者です
12月に2次試験、1月に発表です
もうひと踏ん張り!がんばります
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突然ですが、みなさんは、子供のころ
理科と社会、どっちが好きでしたか?
私は圧倒的に社会(除く地理)好き!
もう、社会の先生になっちゃうくらい好き!
でも、実は理科も嫌いではなかったのです(除く物理)
特にお気に入りは地学と化学(除く有機)
……って、(除く)ばっかりじゃん!(T T)
こういう好き嫌いの激しさが、
学生時代、成績が芳しくなかった由縁ですね
豆本好きには少なからず理科好きがいらっしゃるようで
理科的なテーマを扱う豆本にしばしば遭遇します
私のコレクションの中の「理科っぽい」豆本といえばこれ
孔雀洞雑貨舗さんの『記憶ノ標本』
雑司ヶ谷のひぐらし文庫で購入いたしました
どうも私は「箱」の中に何かが入っているという状態に
弱いらしい(^^ゞ
中にはビー玉と、ちいさなちいさな試験管。
水晶の塊は私が追加しました。
これ、中の組み合わせが何パターンかあって、
貝殻のとか、切手のとか、ものすごく迷った(^^ゞ
この中にしまうだけで、何気ないものがあっというまに
秘密めいた標本になってしまうという不思議な箱
時折、中を入れ替えて楽しんでいます
孔雀洞雑貨舗さんはホームページもとっても凝っていて
見ていると時間を忘れてしまいます・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・
他にも、蝶や鉱物、星や雪など、理科っぽいテーマの豆本が
たくさんあって、どれも端正でどこか懐かしくて不思議な魅力があります
たとえるなら、長野まゆみさんの小説のような、
外国の全寮制の男子校の美少年のような感じ
……う~ん、だめだ、上手に表現できません(^^ゞ
もうひとつ
こちらはたしか高円寺書林で購入したと思うのですが
『The stars of first magnitude and Constellations』
全天の一等星と星座というタイトルの豆本です
これは奥付けがないので、作者がわからないというミステリアスな豆本
掲載許可が取れないので、中のご紹介ができません
これまた非常に美しい本で、「角背上製本はかくあるべし」といわんばかりの
きりりとしたお姿、大のお気に入りです
というわけで、理科的豆本のご紹介でした
このテーマは次週に続きます
原則社会系の雉虎堂も、ちょっこし理科っぽい豆本作ってます
あらま、いつものネタですね。お粗末さまでした(^^ゞ
『真空管街切抜帳』 [豆本コレクション]
2月に参加した田中栞先生の丸背豆本のワークショップで、
私の向かいに座ったほっそりとした女性
栞先生から「アーティストの佐藤さん」と紹介されました
当日持参されていた豆本の独特な雰囲気に一目ぼれ(*´∀`*)ステキ♡
「これはサンプルだから」とおっしゃるのを押し切って
強奪するようにもらって帰りました。
帰宅後、佐藤さんのサイト魂日和錆店(コンチクワショウテン)を拝見
豆本だけでなく、映像や絵画など多彩な表現をされる方でした
すごいな~本物のアーティストだ(ё_ё;)。いいものもらったな(*^_^*)
ところが先日ポストにまたしても素敵な贈り物が♪
「改良版ができました」と佐藤さんが豆本を送ってきてくださったのです
\(^◇^)/ヤッター
そんなわけで、本日は皆様に
不可思議素敵な佐藤蛙ワールドをご紹介いたします
右側には細密に描かれた絵。さまざまな形の真空管の中に
家や、踏み切りや、神社の鳥居など、
どこか懐かしい街の一角が見えます
左側には小さな楽譜と、万葉仮名の様な漢字だけの詩
すべてにカタカナでルビがふられていて、
声に出して読むとオノマトペの心地よい響きです
この独特の作品世界を支える造本はといいますと
なんといってもポイントはこの「コンデンサー花布」
本物のコンデンサーが入っているんです!!
すごい発想だなあ(ё_ё;)
もうひとつ感心したのが小口。黒い(゚ o゚)
以前にモノクロ豆写真集を作った時、
写真が映えるよう地の色を黒にしたのですが
絵本のように光沢紙を裏面で張り合わせてページを作ったら
小口だけは白くって、なんか雰囲気でないな~と思ったのです
この豆本においてこの黒い小口は必要十分条件だと思うのですが
さて、どうやって染めたんだろ(-。-)?
表紙は厚さ2㎜の黒いボール紙をそのまま使用
これまた作品に工業製品のような雰囲気を与えています
2㎜の厚紙を直角にカットする技術がすごい!!
以前にいただいたものと今回送っていただいたものを比べると
格段に開きがよくなっています。
一つの作品を改良し続けるクラフトマンシップに感服いたしました
この豆本を見たときに思い出したのが
大貫伸樹氏の『装幀探索』で知った書籍研究者「斉藤昌三」のこと
彼は、実にさまざまなもので本の装幀を試みたそうです。
筍の皮。まあ、シート状だし何とかなるのかな(^^ゞ
古い番傘。丈夫な素材だから再利用も可能なんだろうけれども(ё_ё;)
ミノムシの蓑。クレイジーかつフリーダムにもほどがあるだろ(゚Д゚;)
猫の毛でフェルト、コンデンサーで豆本などと
一脈通じるところがあるとすればそれは
好きなものを好きなように作る
そのための手間と工夫と努力は惜しまないという
物作りの根本原則ではないでしょうか
佐藤さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m
さあ、私も好きなものを好きなようにつくるぞ~(^_^)ノシ