明日は豆本フェスタ! [その他]
いやあ、壮観です。明日はいよいよ豆本フェスタ。
価格設定が高すぎたかな~とか
ディスプレイとか全然凝ってないなあ~とか
写真撮影頼まれたけどちゃんと撮れるかな~とか
心配事は付きませんが
当たって砕けてきます!
ブログペットのまねして書いてみるね [その他]
フェティシズムとセレンディピティ [その他]
二年ほど前、まだ教師をしていたころのことです。
日本史の授業で「銀本位制」について教えるため
なにかよい資料はないかとネットを調べておりました
この項目は日本近代経済史の重要ポイントですが
抽象性が高いので生徒に理解してもらうには工夫が必要なのです
魔がさした私はグーグルに「猫本位制」と入力してみました
あれ、猫本位制あるじゃん!!(ё_ё;)!!
自分で入力しておいてなんだけど、なんじゃこりゃ
猫兌換紙幣を猫行にもっていけば額面の猫と交換できる……(-。-)???
それは「猫たわけ語辞典」という辞典の一項目でした
「猫たわけ」とは、要するに無類の猫好きのこと、
といえばもう猫本位制の意味もお分かりでしょう(*^_^*)
ウィットと猫への愛に満ち溢れたこの辞典にすっかり感心した私は
その辞典の編纂者のブログをウォッチするようになりました
それがブログ「猫のおきて」と蔦谷耕書堂さんとの出会いでした。
そしてブログを読み進めるうちに、蔦谷さんが
驚くべき創作活動をされていることを知ったのです
『猫毛フェルトの本』『もっと猫毛フェルトの本』
猫……の毛……でフェルト……(゚Д゚;)
しかし一瞬気絶した後、私は一猫たわけとして心の底から
賛同の拍手を送ったのでございます
フェティシズム?いえいえ
好きな女の子の髪の毛を集めてしまうような
対象との距離感が不健全な愛とは断じて違います
猫飼いなら、日々のブラッシングのたびに
大量に抜ける猫毛を前にして
これ、なんかに使えないかな(-。-)?
と一度は考えるものなのです。
ま、それをアートにしてしまうところが
蔦谷さんの非凡なところではありますが(^^ゞ
さらに「猫のおきて」を読み進むうちに
私は再度驚きました。
蔦谷さん、豆本も作ってらっしゃる(ё_ё;)
そう、あの赤井都先生の『豆本づくりのいろは』に
作品が掲載されている豆本アーティストのおひとりだったのです
日本近代経済史から猫豆本へ。こういうのを
セレンディピティって言うんですよね(*^_^*)
高性能レーダーを開発しようとして電子レンジができちゃうような♪
本当にわくわくします
こうして私はさらに熱心に猫のおきてを読むようになったわけですが、
あるとき「ウェブ上猫毛祭りチャリティーバザー」なる催し物に遭遇
売上金は猫支援NPOに寄付されるとのこと。
微力ながら一臂の労を取ろうと詳細を見てみると
まあ、猫社長がイコンになってる・:*:・(*´∀`*)♡・:*:・
それはネコスさんというかたがお造りになった作品で
小さな円い木に細密に描かれた手書きの猫聖像でした
一目ぼれした私はさっそく蔦谷さんに購入希望のメールを送りました
何度かのやり取りの後、上の写真のバッジを入手v(^Д^)v イエイ
猫社長には新入社員として紹介したのでした
それからしばらくのちのこと、
蔦谷さんから思いがけないメールがとどきました
私がお礼のメールに添付した猫社長の写真を
ネコスさんがご覧になって、もっと似ている作品があるから
送りましょう、とおっしゃってくださったのです。
数日後私の家の郵便物には夢のような贈り物が届きました
ネコスさんの「もっと社長に似ている猫バッジ」。
きょっとんとしたお顔がとってもキュートです(*^_^*)
詳しくはないのですが、漢詩は好きで
猫社長がひっかいたフスマの穴をふさぐのに
孟浩然や李白の漢詩を貼りつけたりしています。
なのでとてもウレシイ\(^_^)/
猫毛でフェルトを作るにとどまらず
猫毛指人形の劇団まで立ち上げてしまった方々です
魂の位が高いに決まっています。
こちらが蔦谷さんの猫毛フェルト作品。
白い猫のアップリケが猫毛で出来ています
猫社長はタビーなので、あまりきれいな
フェルトにはならないかなと思いながらも
とうとう、猫毛ストックはじめてしまいました(^^ゞ
猫毛が取り持つ不思議なご縁のおはなしでした。
蔦谷さん、ネコスさんには、心より御礼申し上げます
拙い作品ではありますが、来月早々には
お礼のネコ豆本をお送りいたします。
現在鋭意制作中です。
どうかご笑覧下さいませm(^^)m
余は如何にして豆本屋になりし乎 [その他]
どうして豆本を作るようになったの?
という質問をよくされるようになりました。
「なぜ山に登るのか」「そこに山があるから」ではありませんが、
こういう問いに論理的に解答するのは難しいものですね。
考えた結果、原因理由らしきものを四つほど思いつきました
<1:小さいものが好き>
私は身長168センチ。アラフォーの日本人女性としては
背が高い方ではないかと思います。
成長も速かったので小学校では背の順でいつも一番後ろでした
そんな背の高さへの劣等感から「小さいもの好き」になった
そう自己分析しているのですが、さてどうでしょうか。
豆本フェスタで集まる他の豆本作家さんの身長
を見るのが今から楽しみです♪
猫社長は3㎏。小さくてかわいい(*^_^*)けど態度はデカイ
なぜか私の枕に乗りたがる。おかげでしょっちゅう寝違えます(^^ゞ
<2:物作りが好き>
ずっと忘れていたのですが、そういえば私は
暇さえあれば、紙粘土や紙や布を使って
小さなものを手作りするのが好きな子供でした。
そのことを思い出したのはこちらのドールハウスを見たとき。
可愛いでしょう(*^_^*)。実はこれ
私の姪っ子が作ったものなのです
本当によく工夫されていて見ていて飽きません(*^_^*)。
そういえば私も買ってきた靴下に付いている銀色の金具を
ピンセットに見立てて人形用の救急箱を作ったな~
そんなことを思い出しました(*^_^*)
<3:本が好き>
私は重度の活字中毒。出先で読み終わってしまうのが怖くて
二冊本を持ち歩くこともしばしば。これが結構重い(^^ゞ
また家が狭いので、本棚二つ置くのが精いっぱい。
文庫本はもう一回り小さくてもいいのに、と思っていました。
家の本棚。こんなのが壁面をほぼ埋めております
あ、プレス地蔵が半分映ってる(゚Д゚;)
乱読乱雑の極みでオハズカシイ(^^ゞ
<4:病気>
おととし乳がんが見つかり一年半休職して治療を受けました
幸いさほど深刻な病状ではなく、手術はあっけなく終わりましたが
抗がん剤治療はけっこうつらかったです( ̄▽ ̄;)
寝ていても起きていても吐き気がおさまらず、大好きな本が読めない
何か気がまぎれるものがないか、本読めないならいっそ作るか、と
その辺にあった紙で最初に作ったのが下の写真中央の豆本です
スティックのりで紙の端を数ミリ糊づけしたナンチャッテ製本でした(^^ゞ
内容は、たぶん世界史の暗記カード的なものだったと思います
手を動かしている間は吐き気を忘れられたので
どうせなら、もう少しちゃんと作ってみようとネットで検索
折り紙豆本の作り方動画を発見しさっそく作ってみました。
あまり食べられない時期だったので願望がこもってますね(^^ゞ
折り紙がないので、コピー用紙に模様を印刷して折り紙を自作して
作りました(折り紙豆本は紙の裏表が分からないと折りにくいのです)
夜の夜中に何やってんだろと思いながらも楽しかった。
小さな本なら横になっても楽に読める。場所もとらない。
しかも、かわいい(*^_^*)。もっと作ってみたい!
それから参考図書を買い、
体調のいい時を狙って製本の一日ワークショップに参加し、
制作の記録としてblogをはじめ……
と、いろいとやっているうちに至る現在、というわけです。
豆本ワールドの引力にしてやられました(^^ゞ
病気をしなければこんな世界に首を突っ込むことはなかったわけで
病気とセットで神様からの贈り物だと思っています
以上が私が豆本を作るようになったいきさつです
要するにたまたま豆本だったというだけで、ことと次第によっては
米粒に般若心経を書く人になっていたかもしれません
( ̄▽ ̄)ノ_彡☆ハッハッハ
<今後の展望>
おかげさまで主な治療は終わり、この4月から復職しました。
新しい職種、なれない職場に右往左往する日々です。
このブログは復職するまでの期間限定のつもりだったのですが
豆本同様、こちらもすっかり楽しくなって、
やめられなくなってしまいました。
これから仕事がどの程度忙しくなるのか分かりませんが
病気をする以前のような仕事人間に戻らないよう
豆本が作れるくらいの心のゆとりを持って暮らしましょう♪
職場の最新式コピー機や複雑な内線電話に慣れるまで
更新も、コメントレスも、皆様のブログへの訪問も
ちょっとペースダウンするかもしれませんが(^^ゞ
細く長く続けてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
デビュー決定!? [その他]
本題の前に「まくら」を一つ
当ブログの過去記事のアクセス数は、
赤井都さん宅での活版印刷体験レポートが
抜群に高かったのですが、それをはるかに超える
人気記事があることに先日気づきました。戦国武将ネタの
豆巻物について書いた「戦国ARARA!?」という記事なのですが
ここ数日の間に急にアクセス数がアップしている(- -)?
不思議に思って検索キーワードを見てみると
「織田信成」で検索して来た方がたくさん(ё_ё;)
あ、なるほどね、と思うと同時に、日本列島の各地から
「なんだよこれ」という舌うちの音が聞こえたような気が(^^ゞ
本当にすみませんm(_ _)m
閑話休題
なんと「東京堂書店 神田本店」3階の豆本コーナーで
わが雉虎堂の豆本を扱ってくださることになりました
\(゜Д\)エライコッチャ (/Д゜)/エライコッチャ
他でもない、「読書人の」東京堂書店ですよっ さあ、大変だ。
商品の量産はもとより、値段を決めたり、パッケージを考えたり
ノーヒンショやセーキューショを準備したり
急にやることが増えてパニック状態です
作品を公の場所に出せるのはうれしいですが
趣味の範疇から一歩踏み出すのは勇気がいります
まあ、ここまできたら当たって砕けろの姿勢でやってみましょう!
現在販売中の商品は
①ひらがなのささやきシリーズ各300円
箱入り五冊セット1500円
③『猫に日本史を教えてみた』800円
の3種類です。(価格は税別)
私のびみょ~な笑いがお買い上げいただいた方に伝わることを
切に切に願いながら袋詰めしました。
豆本の神様、よろしくお願いいたします(-∧-) ナムー
<余談のなかの余談>
このパッケージデザイン、有名なロポットアニメの雰囲気に似てないか、という
お声がもしかしたらあるかもしれませんが、それに触れるとまた、「エヴァ」で検索して
このブログに迷い込んでしまう方が出そうなので、自重しますね(^^ゞ
って、自重シテナイジャンΣ(=д=;)ビシッ
無事に第一回目の納品をして、ひと仕事やり遂げた気分
せっかく神保町にいるのだからと、すぐそばにある
豆本専門の古書店「呂古書房」に行ってみました。
ビルの四階、さほど広くないフロアですが、人が移動するスペース以外は
すべて本!その多くが豆本で、しかも、これまであちこちで見てきた
武井刊本、ゑぞ豆本など、有名なものがたくさん!
今日は一種の記念日だし一冊くらいいいよね、
と誰にともなく言い訳しつつ購入したのがこちら!
こつう豆本117 山内義雄『翻訳者の反省』(翻も訳も旧字)
「日本古書通信」や「全国古本屋地図」などを刊行する出版社
「古書通信社」が出版しているからその略称で「こつう」だったのですね。
職人さんが誰にも見られずコツコツツーツー作るのかと思っていました。
「こつう」⇒「おつう」つながりで鶴の恩返し?!
でもそれじゃモールス信号だからっΣ(=д=;)ビシッ
巻末の既刊書目録によれば別冊も合わせると120冊が刊行されているようです
内容は、版元の性格上、本や本屋さんに関するものが多いかな。
厚紙の表紙の端は手でちぎったようなふわふわしたやさしい手触り
一折中綴じの簡素な作りですが、程よい大きさと合わせてこれは
観賞用というより読むための豆本、という印象を受けました。
革装の上製本三方金で宝石付きといったゴージャスな豆本もいいけれども
こういう「読める豆本」もいいなあ。
新たな創作意欲を得て帰ってまいりました。
水泳が終わってこれから自転車に乗ろうとする
トライアスロン選手のような気分です(*^_^*)
<お知らせ1>
東京堂書店の豆本コーナーは来月から本店のお向かいの
ふくろう店のほうに移転するそうです。
雉虎堂はともかく、どの作家さんの作品もとてもすてきなので
お近くの方はぜひ一度お立ち寄りくださいm(_ _)m
<おしらせ2>
そんなわけで今、一人家内制手工業状態でして、
猫社長の「いいからわらわをかまえ」攻撃を少しでも緩和するため、
ブログの更新を週一度に切り替えます。
皆様のブログへの訪問もやや間遠になってしまうかもしれませんが
よろしければまた遊びに来て下さい。
臨時休業 [その他]
豆本フェスタ2のチラシ配布作戦 [その他]
自分がこのイベントに参加するんだ、という実感がじわじわ湧いてきます。
手始めに家族の職場や通っている教室のお仲間などに
配ってもらうよう頼みました。
チラシだけでは寂しいのでなにかオマケおまけをつけたいなあ。
でも手作りのものを人に差し上げるときには気をつけないと
相手が処分に困ることもある。
豆本に興味を持ってもらえて使って無くなってしまうようなもの....
ない知恵を絞って思いついたのが脂取紙豆本です
ホッチキスで一か所を止めただけのブックマッチ型製本(?)
中には脂取り紙を数枚。これなら「本」に見えるしもらっても邪魔にならない!
せめて赤いカラーホッチキスで可愛くしてみました。
一日でこれだけ量産。途中改良を重ねてサードエディションくらいまであります
ああ、でも「油」じゃなくて「脂」でしたね。第四版からは訂正しました。
現在このチラシを置いてもらえるところを探しています。
図書館やお店などを当たっているところです
ギャラリーや喫茶店などで置いてもらえそうなところ
お心当たりがありましたらアドバイスをお願いします。
いかに小さくかつ精巧かということを皆さんに知っていただくためにも
大きさが比較できるものと一緒に写してもらいたかったな
本当はこんなにちっさいんですよ~
そしてこれが私がチャレンジして失敗した「皮の留め具」です
失敗した結果が「ゲルマン財布」でした(^^ゞ
コレクションボックスと一大決心 [その他]
まずは先日製本教室でならったお品書き製本の復習を
(カーペットの埃は見ないでくださいね(^^ゞ)
一枚の紙に、折り目と切り込みを入れるだけで
はい、冊子が出来ました(*^_^*)
中身は社長の猫漫画。習作なので大したネタではありませんが(^^ゞ
一連の社長の遊ばれ写真は、ロケ地が私の膝の上なので
腹のニクが写らないようにするのがタイヘンでした(T_T)
裏は白紙なので、ここにメッセージを書いてプレゼントに添えることもできそうです
よし、覚えた覚えた(*^_^*)
※──────────────※
さて、以前に豆本用本棚を作ろうとして
カラーボックスになってしまったという悲しい思い出('_')
http://kijitoramamehonn.blog.so-net.ne.jp/archive/20090922
とりあえず使っていたのですが、作品が増え、あふれてまいりました。
おりしも通販のカタログが届きまして
あら素敵(*^_^*)というのがあったのでとうとう買ってしまいました!
( ^o^) おお、なかなか良いではありませんか。
本来は書類ケースのようで、A4が入るサイズです。
焦げ茶の家具が多いので、部屋にしっくりなじみます。
いや~並べると壮観ですね。でも、まだまだスペースがあるので安心♪
問題はこれを置く場所。狭い部屋の中で
候補地は社長の布団があるところくらいしかありません
いや、そんな怖い顔しないで。社長にはロフト(本棚の上)があるでしょ
交渉の末、コレクションボックスの上に社長の布団を引くことで合意に達しました
さあ、収納問題も解決したことですし、豆本ライフもセカンドステージへ!!
実は来年東京で開かれる「豆本フェスタ2」に参加することにしました!
紐なしバンジージャンプ並みの勇気を振り絞りましたよ(^^ゞ
「豆本フェスタ2」についての詳細はこちらhttp://mamefes.info/
豆本を売ったり買ったり見たり作り方を学んだりできる
文字通りの豆本のお祭りのようなイベントです(*^_^*)
しかもこんな初心者の私が運営のお手伝いもさせていただけることに!
ユメノヨウ・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・
いやいやうっとりしている場合じゃない。出るからには良いものをつくらなくては!
というわけで、来年六月を目指して楽しく頑張ります\(*^_^*)/
カルトナージュもどき [その他]
豆本ワールドにさまよいこんで半年近くになりますがその広さ深さに驚きの連続です
そして豆本に隣接して「消しゴムハンコワールド」や「切り紙ワールド」があることを知りました
まったくの独断で見取り図を描くとこんな感じでしょうか
今回は「カルトナージュ」の世界に片足を突っ込んでみたいと思います!
参考図書はこちら
KAORI:著『小さな布箱』主婦の友社
KAORI:さんのサイトはこちらhttp://kcolon.ciao.jp/
豆本の作り方本を探しに行った本屋さんのホビー・クラフトコーナーで見つけました
カルトナージュcartonnageとは厚紙で作った箱などに布や紙をはって作る
フランスの工芸品だそうで、なるほどKAORI:さんの作品はどれも
おしゃれで洗練されたおフランスの香りが……(´∀‘)ウットリ
まあ、初めてにしてはいいんじゃないかな?(自画自賛)(*^_^*)
最初からミニサイズでチャレンジしてしまったので
細部は雑な仕上がりになってしまいましたが、まあフランスの田舎風ということで♪
ふたには綿を含ませてあります。手芸用の綿がないので化粧用コットンで代用しました
なかなかおもしろかったのでまたやってみたいです(*^_^*)
<おまけ>麦茶の空き箱をつかってウエス入れを作りました\(^◇^)/
手元にあった目の覚めるようなピンクの画用紙をはって
昔のブレザーのボタンとチョコレートのリボンをくっつけただけです
うちの陽のあたらない台所にはこのくらいの色のほうが明るくなっていいかと
これもカルトナージュ?!(^m^)